帯状疱疹
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、水痘(みずぼうそう)のウイルスが原因で全身のどこにでも神経の走行に沿って、皮膚症状(小さな水ぶくれ、湿疹、赤み)や神経痛を引き起こす病気です。
一般的には、身体の左右どちらか一方の神経に沿って発症することが多いです。
急な頭痛が起きる場合も
典型的な皮膚症状が頭皮や首周りにある場合は診断がつきやすいのですが、皮膚症状が出現する数日〜1週間前に痛みが先行して出現し、「急に頭痛が起こってきた」と自覚することがあります。
帯状疱疹の治療
水痘が原因の場合は、抗ウイルス薬と神経痛を抑える薬で治療します。
また、50歳以上の方には、水痘ワクチン(自費)の接種をお勧めしています。
ご希望の場合は、お電話(044-739-8010)でお問い合わせください。
帯状疱疹後神経痛とは
症状が長引いた場合や高齢者の場合は、皮膚症状が治った後も帯状疱疹後神経痛として慢性の痛みが数年から一生続くことがあります。
帯状疱疹後神経痛は激痛(焼けるような痛みや電気が走るような痛み)が持続する難治性疼痛の一つと言われ、外傷が見られないため周囲に痛みが理解されず、患者のQOL(生活の質)は大きく低下します。帯状疱疹後神経痛にならないためには、早期発見・早期治療が大切です。
帯状疱疹が治っても、痛みが残る場合にはご相談を
皮膚科で帯状疱疹の診断を受けた後、神経痛の痛みが残っている方でお悩みの場合はお問合せください。
帯状疱疹の予防
50歳を過ぎると加齢などにより免疫力の低下により帯状疱疹を発症する率が高くなってきます。
帯状疱疹の発症を予防する目的で50歳を過ぎたら予防接種をお勧めします。
川崎市の帯状疱疹ワクチンの定期接種
実施期間
令和7年(2025年)4月1日(火)〜令和8年(2026年)3月31日(火)
対象となる方
1、実施期間中に65、70、75、80、85、90、95歳、及び100歳を迎える方及び100歳以上の方
※101歳以上の方は、令和7年度に限り対象となります。
※経過措置(令和11年度まで)終了後は、65歳の方のみが対象となります。
※対象者には個別通知(予診票)が6月下旬頃に発送されます。
2、接種日時点で60歳〜65歳未満の方で、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)により免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方(障害1級程度)
※接種時に、手帳や診断書等の証明書類を医療機関に提示していただく必要があります。
自己負担金
- 生ワクチン(1回接種)
4,000円(税込) - 組換えワクチン(原則2か月以上の間隔を置いて2回接種)
1回あたり10,000円(税込)
※組換えワクチンは、2回の接種を実施しますので、合計の自己負担金は20,000円となります。
※2回目を期間内に接種するためには、1回目を遅くても1月前半までに接種する必要があります。
予約方法
個別通知(予診票)が届きましたら、お電話(044-739-8010)にてご希望のワクチンをご予約ください。
※定期接種の対象者に該当しない方や、対象者であっても定期接種の期間外に接種を希望する方は、全額自己負担で接種可能です。